今回は、40代に突入して老いを感じ始めた43歳にして、バイク免許を取るかどうかで悩みに悩んだ私の体験談をお話しします。別記事で書きますが、大型バイク免許は49歳のときに取得しています(卒検は48歳)
40代50代と歳を重ねてからバイク免許を取ろうか・・・と悩んでいる方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
まずは私のスペック紹介
まず、普通自動二輪免許取得時の私をざっくりご紹介します。
・43歳
・普段はまったく運動していない、典型的なデスクワーカー。
・身長180cm、体重100kgの大柄・・・というか巨体。
・視力1.0前後で老眼が進みつつある。
スペックを一言で表すとでかいオッサンです。
高校生のときに原付免許を取り、マニュアルの50ccに乗っていたことがあるものの、20歳以降はまったくバイクに乗っていない状態でして、バイクの経験値も低めです。
でも、心の奥底ではずっとバイクへの憧れを持ち続けていました。
「バイク免許が欲しいんだ!」という心の声
10代の頃から「バイク免許が欲しい!」という思いはあったんですが、結局中年になるまで取得しないままでいました。
理由はですね、免許欲が一番高かったときに母親の友人の息子さんがバイク事故で半身付随になってしまい、母親が心配して「できればバイクには乗らないで欲しい。絶対反対というわけじゃないけど・・・」と呟いたことです。
強行して取得しても良かったんですが、心配な気持ちが強く伝わってきていて、それを押し切ってまで取るほどでもないか・・・と思い、そのまま20数年が経ったというわけです。
親の言うことをよくきくような息子でもなかったのですが、バイク免許とタトゥだけは親の反対を受入れて実行せずにいました。あ、タトゥはこれからも入れないですけれどもね。
40を超えてなぜ取る気に!?
もうこのままバイクに乗らずに生涯を終えてもよかったんですが、定年後はハーレーに乗った金髪(髪の毛残っていればだけど)ジジイになりたいという、しょうもない想いは少しだけ残っていました。
残っていつつもそんな気持ちも薄れていたある日、実家に帰省したときに父親が「おい!とんでもないモノが出たぞ」と声をかけてきました。
私の父親は無類の車好きで、40台ほどの車種を乗り継いでいます。あまりにホイホイ車を買い替えるもんだから、それが原因で離婚の危機も何度か・・・みたいな話はおいておいて、その父親が”出た”というのだからジープの新型かクラウンでも出たのかと思いつつ差し出されたPCを見てみると、そこにはトリシティの画像が。
バイクかい!
前二輪の三輪バイクが出るとか出ないとかいう話は知っていたのですが、画層を見るのはこれがはじめて。
三輪でありながら二輪バイクみたいにリーンするし、自立しないという不思議な構造。でもスリップして転倒する危険性はしこたま軽減されていて安全性が高いと。
あれ?これなら比較的安全にバイクに乗れるんじゃないか?そう思いました。
あれ?このバイクなら母親の心配も少しは取り除けるんじゃないか?そんな気がしました。
よし!免許取ってこれ買うわ!
ということでその場で父親にバイク免許取得宣言をし、一歩踏み出すことにしたのです。
でも…躊躇しちゃうよね?取ると決めたが・・・
取る!取る取る!
俺はバイク免許、いわゆる普通自動二輪免許(中免って言わないのね。今。)を取るぞ!そう意気込んだものの、一晩寝たらやはり不安が出てまいりました。
高校までは部活で動き回っていたし、20代の頃もソコソコ動けていた自信はある。だがしかし!43歳になった今、本当に安全に二輪に乗ることができるのか?もし転んだらどうしよう。大怪我したらどうしよう。
その前に免許取れんのか!? 二輪免許、大型はもちろん普通二輪でも結構難しいって聞くし、老眼も始まっているし身体は固くなってきているし、反射神経だって・・・
それに、実際にバイクに乗る時間なんてあるのかな?ガレージにバイクが置かれたまま、埃をかぶるだけかもしれないぞ・・・
うだうだうじうじ考えましたよ。中年。
起きてもいないことを不安に思っても仕方ないだろ!と言ってやりたいですが、肝っ玉の小さいやつなんですよ。
それでも免許を取った。結局取った。
そんな不安を抱えながらも最終的にはバイク免許を取得したわけですが、最終的に踏み込めた理由は2つありました。
1つ目が60代になってから免許を取るのはもっと大変だろうという思い。
今ならまだなんとか体力もあるし、チャレンジできる余裕がある。今やらずに60を超えてしまったら、「なんであのときやらなかったんだろう…」って後悔するんじゃないかなと思ったんです。
もう1つは話のネタになるかも?という、すこぶる軽薄な理由です。
「俺、バイク免許取ったんだよね~」の切符が手に入るわけです。これが10代20代であれば、「おー!かっけー!」「キャー!素敵〜!」といった華やかな反応を手に入れ、一躍話題の中心になれそうなもんですが、40過ぎてこの発言は「は?今更?」とか「バイク便で始めるのか?」とか「キャー!気持ち悪いから近寄らないで!」と、失笑される可能性もあります。
この失笑されるようなネタを一つ手に入れるのも面白いな・・・そんなどうしようもない考えです。
まぁアレですよ。免許取っても乗らないという選択肢もあるわけだし、免許証にもう1つ”1”を立てておこうぜ!ということで今度こそ一歩踏み出すことにしたのです。
免許取得後のリアルライフ
免許を取る決断をしてからの教習所生活は、思った以上に楽しかったです。いやこれは本当に楽しかった!!!
教習の模様は別でまた書いていきますけれども、年齢性別バラバラの教習生とも仲良くなれたし、何よりもバイクに跨って動かしている最中が楽しくて楽しくて!原付きとは全く違う乗り物であることに衝撃を受けたのもよい思い出です。
ちょっと学生時代に戻ったような感覚だったなぁ・・・
免許取得前にトリシティを購入し、初めての三輪で初めての公道に出たときの感動は相当なものでした。思わず「おぉぉぉ・・・!!!楽しいーー!!!」と叫んでしまうほどの快感でしたから。
バイクライフ、安全には気をつけています。昔原付きに乗っていたときは素手に半袖も当たり前だったのですが、今はグローブやプロテクターもしっかり装着して万が一の転倒に備え、定期的に練習もしています。
せっかく取った免許ですからね、定年後にハーレーに跨るまで無事故で大事に持っておきます。
最後に
今、もしバイク免許を取ろうかどうか迷っている方がいたら、私から一言だけ。
迷うくらいなら、取っちゃおう!です。年齢なんて関係ありません。教習所には当時43歳の私より年上の方がたくさんいました。
「孫と一緒にバイクで出かけたいから」という、60前後くらいの上品な淑女もいらっしゃいましたし。自転車に乗れれば大抵のひとがいけるはずです!
新しいことに挑戦することで、人生に新しい風が吹き込まれます。そして、その風に乗って、また新しい景色が見えてくるはずです。
それに、免許を取ったら「バイク乗れるんだぜ!」ってちょっとだけ自慢できるし、話のネタにもなりますよ。ええ。(控えめに自慢してくださいね。自信満々で言うとスベりますからね。ははは)
あなたもぜひ、バイクの世界に飛び込んでみてください!きっと、新しい自分に出会えるはずです!