マフラー交換はしばらくせず、ノーマルを堪能する。なんて言っていたのですが、ビームスマフラーに交換しました。
理由は小銭が手に入ったことと、実家帰省のタイミングでガレージ内作業ができること。
今回、初めて自らの手でマフラー交換をしてみようと思っていたので、作業スペースが取れるというのは大きい。実家まではハンターカブで8時間以上かかり、そうそう帰省する気にはなれません・・・
今こそ最善のとき!と、都合の良い考えに染まった脳がいつもの通りAmazonをポチっと。
マフラー交換を見送るという選択肢もあった
バイクに乗るなら、まずはマフラー交換!
これがバイク愛好家の間で一般的な考えかどうかは定かではありませんが、バイクカスタムと言えばやはりマフラー交換が定番です。
もちろん、ハンターカブも交換前提で考えていました。しかし!純正のマフラーヒートガードを塗装してみたところ、その仕上がりが予想以上に良く、交換しなくても満足できると思うほどの見た目を提供してくれていました。これは珍しいケースですよね。
バイクを買ったらカスタムしたいところNo.1、それがマフラーです。え!?皆さんもそうですよね? ハンターカブを買う前からどのマフラーに交換しようか悩むという楽しい時間を過ごしていたのですが、社外品に変える前にマフラーカバー(ガード?)[…]
見た目はすこぶる良いのですが、ノーマルマフラーの音は少し物足りないんです(とはいえ、静かで仕事用としては最適でしょうね。たぶん)
やはり音を求めて交換したくなる・・・
悩んだ結果、選んだのはビームス(BEAMS)
ノーマルのヒートガードを使うことができるマフラー、私が知る限り3社からリリースされています。
3社ですよ!?3社!
それだけノーマルのルックスが良いということですよね。当初は交換するにしてもこのタイプを選ぶつもりだったのですが、私の信念は蜃気楼よりゆらぎます。
せっかく変えるんだから見た目もガラッと変えよう!ノーマルルックが恋しくなったら戻せばいいのだから、むしろ見た目を変えておかねば損ではないか!という、よくわからない理論に支配されてしまいました。
どれにしようか悩みに悩んだ末、ビームス(BEAMS)マフラーにしました。
在庫(実家帰省に納品が間に合う)と価格、そしてマジェスティSのときに付けていたビームスが音量も音質もちょうど良かったというのがコイツを選んだ理由です。
マフラーを外す。外す手順自体は簡単。
まずはノーマルマフラーを外します。やることは簡単なんですが、自分でやるとなると不安いっぱいです。
もちろん知識ないけど大丈夫か!?
今回は自分で
ショップに交換をお願いするのであれば、マフラー選んで支払いを済ませたらあとは交換が終わるまで待つだけー!なんですが、今回は自分で交換することに。尚、今まで1度も自分でやろうと思ったことすらありません。いつもショップにお任せスタイルです。
今回は幸いにも時間は取れるし、ネット購入+自分交換だとショップ交換より2万くらい安く済む!ということで挑戦することに。
知識も技術もないけれども、時間があるから大丈夫でしょう・・・大丈夫だよね?
サイドカバーを外す
ちょっとした難関の1つです。サイドカバー上部の爪が折れやすいという話をよく聞きますが、もちろん見事に折りました!
サイドと下方のネジとピン
まずは向かって左側面のネジを外します。プラスドライバーで簡単に外れるはず。
次に下を覗き込むとカバーを留めているピンがあるので、コイツを外します。真ん中を精密ドライバーや爪楊枝で押し込むと外せます。
中段を引っこ抜き、爪を抜く
ケースの中段やや下くらいに引っ張れば取れる、刺しているだけの留め具があります(写真左側)これはケースの下段を引っ張れば簡単に取れるのですが、力任せに引っ張ると高確率で爪を追ってしまうので注意!
外れるときは結構豪快な音がするのでビックリするかもしれません。そしてこれを外した後はいよいよ難関の爪外し!
↑写真の右上にあるように、カバーの爪は下に向かった形状になっています。これを外すためには上に力をかけつつ手前に引くように捻って外すのですが、こんなもん爪を負った私が説明しても説得力ないですね。
まぁ、爪が下を向いているのでそれがどうやったら外れるのか考えながらやったら良かったのですが、先に書いた通り私は見事に折りました!爪が折れてもサイドカバーは固定できるので細かいことは気にしない!
ワイルドさが増していいじゃねぇか!くらいで考えておきます。
アンダーカバーを外す
マフラー脱着のためにエンジンガードも外さねばならないと思っていたのですが、アンダーカバーだけ外せばOK!嬉しい誤算でした。
六角レンチで4つのボルトを外し、前輪側に向かって引っ張れば外せます。
ここは簡単。
ただ、下から覗き込む必要があるので寝そべって作業することになると思います。スタンドがちゃんと立っているかは要確認!!!
あと、ステップに頭ぶつけます。ええ、2回ぶつけました。
ボルトを外す
マフラーは3箇所4本のボルトで固定されています。
①はフランジの2箇所。ここをはじめに外したほうがいいと思います。最後だとマフラーの重みでフランジのボルトが曲がってしまう可能性が無いこともない。
①の2本、ネジを外したら留めている金具は下にぶら下げておきましょう。これもマフラーの重みでボルトを曲げてしまわないためです。
②と③を外したらマフラーを上手いこと外します。引っ張っても上手いこと外れないときは、フランジ部がガスケットと癒着している可能性が。木槌で軽ーく叩いてみてください。
取れないガスケットの対処法
超難関!まさかこんな大変だとは・・・
マフラーを外すまでは比較的簡単に進んだのですが(サイドカバーの爪は折りましたけどね)、マフラーを外した後にガスケットが取れなくて苦戦しました。
どうやって外したらいいかわからず四苦八苦した結果、かかった時間は2時間。
自分でマフラー交換をしようと思ったことを何度も悔やんだり、この中途半端な状態でバイクをショップまで運んで作業をお願いしたら総額いくら掛かるのか考えてゲンナリしたりしましたが、諦めねばなんとかなるもんです!
↑これがガスケットと取った後のエンジン口。
↓これが取り外したガスケット。
ガスケットが何たるかもわからなかったのですが、調べてみましたらばエンジンとマフラー間のパッキンのような役割をしていて、排気ガス漏れを防いでくれているようです。
熱で固着してしまい、簡単に取れないことが多いそうな。
取る方法はいくつかあるんでしょうけれども、私は先の細い貫通ドライバーをエンジンとガスケットの間にあてて、トンカチで叩きました。
ひたすら叩きまくり、ガスケットが変形して隙間ができたところにラジオペンチを差し込んで引っこ抜く!!!
この方法、エンジンに傷をつけてしまうことがあるでしょうから、やるのであれば慎重に。不安であればやらずにショップにお任せするのが正解でしょう。
とにかく苦戦しましたが、コツがわかったので次は短時間でできそうな気がします!
簡単!マフラーの取り付け
サイドカバーの爪破損に、ガスケットの難関。しこたま苦労したマフラー外しに対しマフラー取り付けは簡単でした!
説明書に沿って順に進めていって、苦戦するところはありませんでした。
マフラーはフランジ側・中間・サイレンサーと三分割。
↑説明書にあるわけではないですが、ボルト留めする前に補助のために紐で吊ったりしました。
↑このバネを引っ掛けるための工具があれば、より楽かもしれませんが、ラジオペンチで引っ張る!力任せに!でもいけました。
パネって上手くハメられなかったときにどこに飛んでいくかわからないから怖いですよね。軍手はもちろんですが、念の為保護メガネかけておいたほうがいいですよ。
やけど防止にプロテクター追加!
取り付け完了!外しが苦労した分、装着は余計簡単に感じました。
このマフラー、購入前に写真を見たときから気になっていたんですが、椅子の下のあたりって足に触れて熱くないですかね???椅子より少し前のところにはヒートガードがあるんですけれども椅子直下はむき出しですからね。
長ズボン履いていたら大丈夫なんでしょうけれども、不安なのでプロテクターを追加しました。
↑このカーボン調のプレートが追加のヒートガードです。シルバーと迷いましたが、これでよかった。
マフラーは黒!黒だろ!!!と思っていたんです。でも実物のステンレス、これはこれでカッコいい!マフラーエンドだけブルーチタン(風?)なのもシンプルでカッコいいです。
在庫と価格の関係で黒ではなくコレを選んだんですが、むしろ黒じゃなくて良かったかも。車体がシルバーだからかな。
最高に気に入りました!
苦労した甲斐がありましたわ。
トルク・パワーは実際に向上した?
社外マフラーでトルクとパワーが向上する!なんてマフラーメーカーのデータを目にしますが、体感で「向上した!」と分かるほどあがるもんなんでしょうか。
これについては期待していません。
YouTubeなどでも「マフラー交換して明らかにトルクが!」みたいな動画をよく見ますけれども、本当か!?そんな体感できるほど差があんのか!?と疑っている次第です。
テストドライバーみたいに少しの違いを嗅ぎ分けられるくらいのライダーであればわかるんでしょうけれども、ド素人がわかるほどの違いがあるのかなと・・・マフラー音でエンジン音がかき消されるから、エンジンの唸りが聞こえずにトルクやパワーが上がったように勘違いしているだけなんじゃないかと。
こんな感じでですね、疑心いっぱいで期待せず乗ったんですが、意外にもトルクが上がった気がします・・・
いやいやいや、そんなはずはない!勘違いだ!!!プラシーボ効果だ!
と思ったのですが、3速4速で今まで加速できなかったレンジからでも加速してくれる場面が。
劇的に変わったわけではなく、あれ?良くなったかも!なので気のせいの可能性もありますが少なくとも悪化はしていません。
体感でトルク・パワーがすこーーーしだけ上がったかも!という意外な結果でした。
最高のサウンド!
政府認証マフラーなのですが、勇ましい音がします!動画でみるとそれほどでもない感じなのですが、実際聞くと単気筒が低音で響く美音です。
音量は、深夜の住宅街ではエンジンをかけるのが気が引けるくらいかもしれません。
ライダー側からしてみると、エンジン始動〜走り始めは低音単気筒の音がよく聞こえますがエンジン回転数が上がると風切り音にかき消されて排気音がほとんど聞こえないくらいです。
苦労したが変えて良かった。
マフラー外しが非常に苦労しましたが、見た目も音も期待以上に良くなって実に良かったです。あと、予想外にトルクが上がった(気がする。)
特に低音で音量が上がったサウンドにより、バイクに乗る満足度が激上がりしました!もう乗るのが楽しくて楽しくて。
ここまでのカスタムの中で、このマフラー交換が一番満足度の高いカスタムでした。1年くらいはノーマルでと思っていたところ、前倒しで交換して正解!
さらにハンターカブが好きになりましたよ。
やはり定番カスタムはマフラー交換!ですな。
追記:マフラー交換から一ヶ月経って
マフラー交換してから一ヶ月、距離は300kmほど走行しました。
一番期待していた音については、引き続き満足しています。マフラー音が聞きたくてバイクに乗りたい気持ちにさせてくれます。
時間が経って変わったのは見た目についての感じ方です。これは意外な変化でした。
マフラー交換するなら絶対に黒!黒増しのためにマフラーは黒!と考えていたのに、ステンレスマフラーを見たときに「アクセントになっていて良いじゃないか!」と思うようになってきました。
単に見慣れたことと、自分のバイクが一番カワイイ理論からそう思うのでしょうけれども、それにしても夜見るステンレスマフラーは美しいです。
どうですか。夜間に輝くこの美しさ!!!と書いてみたものの、ミラーと肝心のマフラー汚れてんな・・・